世界のどこかでちょきちょきの旅@フィリピン3

1日目のボランティアカットが終わる頃、私達8人はまるで1週間休まずにカットしたかのように

疲れ切っていた。当たり前だ、昨日の夜中は眠るどころか10分に1度必ず体に痒さか蚊の羽音で

「んんああああああ!!!!!」と起き上がっていたのだから。隣でよく眠る相棒が羨ましく

己の心を律するため般若心経を夜中ずっと唱えたもん!!というつわものもいたくらいだ。

日本は恵まれた環境で過ごせるという人も沢山いるけど、私的にはこの暮らしもフィリピンの

人からすれば日常でこのくらいの事で弱音はいちゃう日本人大丈夫??ってとこだろう。

大地震や災害きたら恵まれ過ぎた環境で育った私達は間違いなく無理ーーーーってなるだろう。

さて、話をフィリピンに戻すとゾンビ化した8人の美容師にご褒美を与えてくれた。

フィリピンの美容室で洗髪してくれるらしい!お湯でるかなぁ~!昨日から顔すら洗ってないしね!

もう、8人テンション爆上がりだった。

「いっらっしゃーい」とオーナーのおっちゃんが出迎えてくれたがおっちゃんの口紅が気になり

一瞬フリーズした。あれ??なんかこれは、もしかして、、そう案の定、お湯でないサロン!!!

でもまぁ、真夏で水でシャンプーしたと思ったら楽勝だった。

本日のベッドはこの市役所の市長のくるくる回る椅子Wしかしこの日は泥のように眠れました。

2日目

この日も90人近いナボタスの方々をカットした。言葉は一切通じないヘアカットだけで通じ合う

笑顔と笑顔。ハサミノチカラを立ち上げたNPO法人の代表のはじめさんの言葉が印象的だった。

想像してみてほしい、あなたが子供時代にもしも自分の住んでる近所に外国人が突然やってきて

8人の外国人はどうやら遠い〇〇という国から髪の毛を切りに来てくれた。大人になったあなたは

この日のこの記憶をなんとなくでも覚えているだろう。あーそういえば日本といえば、昔近所に

髪切りにきてくれた人たちいたよなぁ~と思い出すだろう。小さなことかもしれないがこれこそが

まさに国と国の平和をつなぐ活動だと思う。確かに少しでも関わりのある国の事、そこに住んでる

人達の事は気にかかるものだなぁ~とおもった。2日間で私達8人は合計170人以上の髪を

切らせてもらえた。きっと日本人の私が一人で行ったのでは、ここまで人が集まらなかっただろう。

地域の方々やNPO法人のフィリピンの方々が協力してくれたからだとおもっている。

機会があればまたいつか世界のどこかでちょきちょきの旅もしたいと思っている。

まだまだ尽きないネタはあるがそれはまたいつか書くことにしようと思う。

世界のどこかでちょきちょきの旅@フィリピン おしまい

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